優れた抗菌効果が実証され、世界最高峰の技術を誇る西陣織の技をベースに開発した「銀艶マスク」。ささやが開発したオリジナルの生地には、純度99%の銀イオン抗菌糸がふんだんに織り込まれています。

高い抗菌力で身を守り、洗練された美しさをも湛える「銀艶マスク」は、世界最高峰と称される西陣織の技と、呉服司ささやのものづくりへのこだわりから生まれました。

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銀艶マスク

(銀艶マスク)

医療に携わるお客様との会話から生まれたマスク作りへの想い

きっかけは、お客様である病院オーナー様との会話でした。未曾有のコロナ禍で、医療に従事する方々のお話を伺うほどに、銀糸がもつ抗菌作用を生かしたマスクをご提案できたらとの想いが募りました。そんなある日、西陣織の帯を眺めながら、銀糸の特徴を活かした織物を使うと美しくかつ抗菌性もあるマスクができるのでは、と閃いたのです。

それから約1年余り。より高い抗菌性をもつオリジナルの銀糸を考案し、その糸を使って世界に誇る西陣織の美しさをも表現したいと試行錯誤を重ねてまいりました。そうして一から生地を作りあげて完成したのが、銀糸の奥ゆかしい輝きと絹の艶が織り成す「銀艶マスク」です。

「銀艶マスク」は、ささや好みの控えめな気品と洗練された美しさを湛えながら、優れた機能性をも兼ね備えています。

*繊維製品の抗菌性試験規格(JIS L 1902)にて、抗菌性を確認済みです。

唐織帯 鶴亀松

(唐織帯 鶴亀松)

息をするほどに高まる銀糸の抗菌力

銀は水分に触れると、銀イオン(Ag+)を発生させます。プラス電荷を帯びた銀イオン(Ag+)は不安定な状態にあるために、マイナス電荷を帯びたウィルスやバクテリア等の菌と結合しようとします。その結合の衝撃力が形態を破壊したり、細菌に付着、侵入することでそれらは機能阻害され死滅に至ります。これが抗菌作用です。

そうした銀の抗菌作用を最大限に生かそうと、ささやは純度99%の銀イオン(Ag+)抗菌糸をオリジナルで考案しました。ささやオリジナルのプレミアム抗菌銀糸と京の純銀糸、絹糸を織り込むことで、高い抗菌効果と美しさが融合する「銀艶マスク」。息に含まれる水分が縦横に織り込まれた銀糸に触れると、銀イオン(Ag+)が多く発生し、マスクの抗菌作用が高まります。つまり、息をするほどに、銀糸の抗菌力が高まるのです。

古代エジプトで、銀は金よりも貴重な素材として扱われていました。ヨーロッパや中国では、毒に触れると変色する銀の特性を生かして、王侯貴族たちの身を守るために銀食器や銀の箸が使われていたそうです。銀は、いにしえより人々の暮らしに寄り添い活用されてきました。そうした銀は、人体への害が非常に少なく、アレルギーも起こしにくいことで知られています。

銀糸

(銀糸)

美しさと機能性が融合するマスクを求めて

このマスクのために作り上げた生地の柄には、公家の装束に使用された有職文様の一つ、菱文様を選びました。公家に愛された気品ある高貴な文様は、身につける方の表情を優雅に彩ります。また、菱文様の他に、銀糸が奥ゆかしく煌めくシックな梨地もご用意しております。

生地には透け感を施して、光がもたらす織物の奥行きと品格を大切にいたしました。この透け感を生かして息をする軽やかさを感じていただければと、楽な呼吸への配慮も兼ねています。

ささやがマスク作りで尊重したことは、美と機能性を両立させることでした。世界に誇る西陣織の美しさを際立てながらも、抗菌効果を最大限に保つことこそが、コロナ禍において必要不可欠であるからです。

しかしながら、美的表現と機能性を高いレベルで両立するための生地作りは、想像以上に難航いたしました。様々な糸の太さを試み、撚り方、織り方にも工夫を重ねて、試作した生地は50種類にも及びます。生地ができ上がるとその都度検査機関へと送り、抗菌性の試験結果を待ちました。

そうして完成した「銀艶マスク」の生地は、美しさと優れた抗菌性が叶った、ささやだけのオリジナルです。高機能でありながら、西陣織の奥ゆかしい輝きを湛えた唯一無二の生地となりました。

菱文様柄の生地

(菱文様柄の生地)

 世界屈指の西陣織の技と、呉服司ささやの美学

平安朝以降、公家社会の美意識に応えて技を磨き続けてきた京都・西陣の機屋。その高度な技術と豊かな表現力は世界屈指と称されています。今日も約320の機屋が、それぞれの家の固有の技と個性を連綿と受け継ぎ、日本の伝統を守っています。

京西陣織

京西陣織

ものづくりへのこだわりを掲げるささやは、1854年の創業以来、数多くの職人との関係を築いてまいりました。「銀艶マスク」の完成までに、幾種もの生地を試作しなくてはなりませんでしたが、そうした試みが可能であったのも、ひとえに職人たちとの長年の信頼関係と、確かな審美眼に支えられてのことでした。

縫製

(縫製)

ものづくりには、「ものを見極める目」が問われます。呉服司として、その見極める目を長い歴史の中で培ってまいりました。

ものに宿る緊張感、緻密で豊かな表現力、美の本質である光の陰影…… それらを見極めながら、お一人おひとりのお客様にふさわしい理想を追い求め、呉服を司るのがささやの仕事です。

西陣 唐織帯 能衣菊花錦

(西陣 唐織帯 能衣菊花錦)

マスクに表現される織物の立体感と奥行きある美しさは、数百年と続いた京都の公家文化に育まれ、練磨された西陣織の賜物です。西陣織の技とささやの美意識が宿る「銀艶マスク」。ハレの日にも、日常の暮らしの中でも、美しく身を守るご自身の一部として、末長くご愛用いただけましたら幸いです。

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